歯学部とは


歯科医は医師の一種ですが、養成するための大学での学部は医学部ではなく、歯学部という独立した学部が用意されています。歯科医を目指すものはこの歯学部を受験することになるのです。
この歯学部では通常6年間の教育が行われ、歯科医として必要な知識・技術を身につけることになります。1年生では一般教養と臨床医学・歯学、2年生から4年生までは基礎医学と臨床医学・歯学、5年生になると臨床前実習が行われることになります。そして6年生で臨床学習が行われ、卒業試験をクリアすると卒業ということになります。
その過程ではさまざまなことを学ぶことになります。その中には予防歯科や小児歯科、歯周病科、口腔外科、矯正歯科なども含まれています。

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歯学部は医学に比べて非常に忙しく、レポートの作成や診療の準備、技工操作など多忙な日々を送ることになります。臨床学習では患者とのコミュニケーションなども求められるため、精神的にかなり厳しい状況に晒されることも多いとも。
また、この歯学部を卒業したらすぐに歯科医師になれるというわけではありません。卒業試験とは別に歯科医師国家試験を受験し、合格しなければなりません。かつては歯学部出身なら合格率はほぼ100%とも言われていましたが、近年では歯科医師の削減の動きや、難易度の上昇によって合格率が低下、70%弱くらいの水準で推移しています。
現在でも年間3000人近くの人が歯学部を卒業していると言われています。歯科医師を目指す登竜門として、歯学部は重要な意味を持っているのです。

歯学部受験を巡る傾向


歯学部を慎重に選ぶ時代が来ています。かつては歯学部を卒業したものはほぼ全員歯科医師の国家試験に合格することができましたが、最近では難易度の上昇や削減計画もあり、7割弱程度の合格率に留まっています。どの大学の歯学部がもっとも合格率が高いのか、あるいは資格取得後の就職に有利なのかを考えた上で受験先を考えなければならないのです。
毎年歯科医師国家試験の大学別合格率が発表されます。その内容を見ると各大学ごとに驚くほど合格率に差があることがわかります。高いところでは9割を超える歯学部がある反面、50%台に留まってしまっているところもあります。近年この格差が拡大する傾向にあるとも言われています。

歯学部受験の際には合格者における現役と浪人の比率も重要です。とくに現役での合格を目指す場合には事前にチェックしておきたいところでしょう。おもな歯学部ではだいたい現役の比率は30~40%台となっており、一浪と同じくらいの比率となっています。しかし大学によっては現役が6割以上を占めるところもあります。
男女比も受験の際には注意したいもの。とくに女性の受験者は気になるでしょう。全体的に男性の方が多数を占めていますが、その比率は男性が60~80%程度と幅があります。
基本的に難関の歯学部であればあるほど歯科医師の国家試験の合格率が高く、就職などの際にも有利になります。しかしそのほかにも環境などチェックしなければならないポイントは多数あります。受験時には偏差値だけでなく、幅広い情報を入手したいものです。

歯学部受験の問題


今後歯学部はより厳しい環境に置かれるようになるといわれています。
その大きな要因が歯科医師過剰問題です。現在全国には6万軒を超える歯科医院が存在するといわれています。これはコンビニの1.4倍とも言われており、いかに多いかがわかります。そのため過剰気味となっており、年間数千軒が新規開業する反面、同じくらいの数が廃院に追い込まれています。歯科医師の資格を持っていても十分な収入を得られなかったり、勤務先がないといった問題も起こっています。
現在、歯学部の年間卒業者は2700人~3000人程度といわれています。しかしこれではあまりに多いというので削減の動きが出ているのです。今後歯学部の定員を全体で1割削減するという政府の方針も明らかになっています。つまり歯学部の受験はより狭き門になるということです。

それだけではありません。歯科医師になるための国家試験。この合格率が低下しているという流れもあります。歯学部を卒業したものはほぼ全員合格できたのは過去の話、最近では7割前後ぐらいの合格率に留まっており、歯学部を卒業したはいいものの歯科医師になれない人が増えているのです。
その結果、歯学部がある大学では生き残りをかけた対策が急がれています。歯学部ごとに歯科医師国家試験の合格率に大きな差が生じるようになったことから、合格率が高いところに受験生が殺到するという動きが出ているのです。大学にとっては死活問題となりますし、受験生にとっては志望大学への合格がより厳しくなります。
今後歯学部を巡る厳しい状況はさらに加速していくことが予想されており、受験生はその覚悟が必要になると思われます。

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